先日の業者競市でごくごく普通の湯呑が登場。「フクちゃんの絵とか企業もののロゴがついているかな？？」と手にとってみた。
「なあ～んだ、フクちゃんもいないし変な漢字が書いてあるだけ・・・。しかも作りが粗悪。」 買う気は全くなかったのになんとなく気になって、いつの間にか声を出し買ってしまいました。
店に戻ってじっくり見たが、ホント出来の悪い湯呑である。そして漢字も変。意味不明・・・？？
これがその湯呑。フクちゃんの湯呑とよく似た形で４面に漢字がある。
たまたま今日、先輩（年配）骨董屋のＫ氏が遊びに来たので見せてみた。
「おー、これはすごい。ここに金属類回収記念 長野縣と書いてあるでしょ。これは戦時中金属不足のため国中から金属類を供出させたから、そのお礼として配ったものだな。ほら、八紘一宇って書いてあるしね。」
やっぱり先輩は昔のことをよく知っていた。
「八紘一宇？？？」 戦後生まれの戦後教育を受けた私には初めての４文字熟語。 八紘一宇（はっこういちう）とは第２次世界大戦中に大東亜共栄圏建設の標語のひとつとして用いられたそうだ。
こんな粗悪な湯呑から今日は歴史の勉強をしました。 ウンウン、買ってきてよかったな～。
１個５００円で販売中。