琉球王子没後400年祭へ行ってきました

平成22年9月8日静岡市清水区の清見寺にて「琉球王子没後400年法要・奉納演奏」が行われ、NPO法人おきつのメンバーとしてお手伝いに行ってきました。

守礼の国・琉球王国の尚寧王(しょうねいおう)と摂政の具志頭王子(ぐしちゃんおうじ)が駿府城で徳川家康公と対面したのが慶長15年(1610年)8月16日のこと。大役を果たした王子は、8月21日に宿所にて死去します。(享年33歳) 亡骸は家康公ゆかりの興津清見寺墓地の最上部に、琉球を望むように葬られました。

本年は王子の没後400年に当たり沖縄県人の義捐金により墓地周辺が整備され、また本日沖縄から約100名の墓参団が来られて法要が行われました。

読経の後、清見寺に一人眠る王子に対し、沖縄県から来られた琉球古典芸能団による王宮音楽の御座楽(うざらく)復元演奏や琉球舞踊が奉納されました。

奉納演奏は約1時間半にわたり行われ、とても素晴らしいものでした。

1番初めは、琉球の昔の衣装をまとった男性による声楽(独唱)がありました。司会者からそれぞれの音楽の説明があったのですが見るのが精一杯でメモしてなかったのでわかりませんが、何百年も前の古典音楽だそうです。

続いて、幻の宮廷楽と言われている「御座楽」の演奏がありました。こちらも何百年も前の音楽で、見たこともない楽器から優雅にそしておごそかにその音色が響き渡り感動しました。

古典舞踊も見ごたえがありました。なんといってもまずその衣装に目を奪われてしまいます。4曲が奉納されましたが、舞台の上と違いお寺での奉納という独特の雰囲気の中、赤い毛氈とのコントラストもバッチリでした。

踊りはゆったりと、そしてきりりとして非常に優雅。ちょうど踊りの2曲目の頃、小降りだった雨がザーッと激しく降りました。私には遠い祖国よりの訪問団に具志頭王子が感激して大泣きをしたように感じられました。

今日はこの素晴らしい行事に参加できたことに感謝です。

昨年開港した富士山静岡空港から沖縄への定期便もあることだし、これをご縁に沖縄と静岡の交流が益々盛んになればいいな。

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