いよいよ、東海道ウォークも我が町静岡市に入りました。
静岡市は旧静岡市、清水市、蒲原町、由比町が合併し政令指定都市となり、なんと旧東海道の宿場が6つあります。たぶん市内に6つの宿場があるのはここだけではないでしょうか。
6つの宿場とは東から、蒲原宿→由比宿→興津宿→江尻宿→府中宿→丸子宿です。
さぁ張り切って静岡市の宿場を歩きましょう!! 江戸時代の街道の繁栄を思い描きながら、そしてなにか新しい発見を期待しながら・・・。
9:05 新蒲原駅をスタート
快晴で汗ばむような気候である。
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JR東海道線のガートをくぐり、さらに旧国道1号線を横断して、
路地を山側に進むと旧東海道が現れる。
蒲原宿は道や史跡、個人の家の前にも案内板が設置されており、宿場町を採り上げた町づくりにしっかり取り組んでいる様子が見受けらます。
街道北側の御殿山は桜の名所で知られるが、すでに桜は終わってしまっていました。
東海道より少し南に入ったところに「蒲原宿 夜の雪 記念碑」があるというので行ってみました。
広重の保永堂版「蒲原宿 夜の雪」は記念碑辺りから見た風景との事です。
この絵は東海道五三次の中でも傑作と言われているが。
大きな疑問が・・・。
蒲原は気候温暖な町なので10年に一度くらいしか雪は降らないし、降っても積もらない。
私が生まれてからの約半世紀の記憶では1回だけ一面真っ白の雪景色になった日があったが、広重が訪れた時も50年に一度の大雪の日だっただろうか???
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旧東海道に戻ると、そこは宿場の中心辺り。昔の面影が残る家々が並んでいます。
鈴木たばこ店は、昔の旅籠や。
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現在の建物は大正時代のもの。
蒲原宿はJR蒲原駅付近とばかり思っていました。近くに住んでいながらこの道を通るのは初めてだということを実感。
「蒲原宿解説マップ」なるものも用意されており、木戸内約1kmのコースはお勧めです。
さらに進んでいくと街道沿いに「旧五十嵐歯科医院」があります。
大正3年建築の建物ですが、国登録有形文化財なので中に入ってみることに。
ちなみに見学は無料です。
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旧五十嵐邸は外観は洋館でしたが、内部は町屋の特徴を残した構造になっています。
見学順路に従がって進んでいくと、住居部分の裏にお庭や蔵があります。
お庭の真ん中には立派な井戸が。
通りから見た外観からは想像できなかった空間が現れて驚きました。
2階の窓から見たお庭。
う~ん、いい感じ!!
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2階にある診療室は街道に面した明るい部屋。
ガラス戸や照明もレトロでいい感じ!
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見て!この治療台。
roadさんがきっと飛びつきそう。
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五十嵐邸も今回初めて見学しましたが、外観よりも中の方が断然見ごたえがあります。 蒲原宿に来たら必ず入って見学を!!
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旧五十嵐邸を出てしばらく進むと街道は左に直角に折れ、旧国道1号線にぶつかる所に西木戸跡があります。
元禄12年(1699年)の大津波により、東海道は今歩いてきた山沿いに付替えられたそうです。 う~ん、大津波が。。。 怖い。。。
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この先旧国道1号線を由比宿を目指してひたすら歩きます。
JR蒲原駅を左手に見て、さらに東名高速道路のガードをくぐり進んでいくと、やがて道が2手に分かれます。
右手は旧国道1号線。 左手が旧東海道。
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左手の旧東海道を進み少し歩くと、神沢川酒造場の煙突が見えてきます。
ここは静岡銘酒「正雪」の蔵元。 「正雪」は辛口でとてもおいしいお酒です。
ちなみに清水区には三和酒造の「おきつ川」という、これまた辛口のおいしいお酒があります。
日本酒ファンの方は是非ともご賞味あれ。
この一里塚は江戸から39番目です。
10:25 6,633歩
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一里塚より200mほど歩くと、由比本陣に着きます。当時の建物は残っていないが「由比本陣公園」として復元・整備されています。 ここはもう何回も訪れたことがあります。
敷地内に「東海道広重美術館」があり、広重の本物の版画を見ることができます。
たしかこの美術館は20年ほど前に、国が「1億円のふるさと再生資金(?)」なるものを各地方自治体へ配布した際、そのお金でつくったように記憶しています。
当時の由比町は有意義に使って後世に残せる良いものをつくりました。◎あっぱれ◎◎
いまも紺屋を営んでいますが、残念ながら今日は定休日でした。
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ここは由比漁港で今朝獲れたばかりの新鮮な地魚を売っている魚屋さんが多くあります。
また、この時期は「桜えび」と「しらす」の旗が目をひきます。旗が立っている店はたぶん漁師さんの直売所でしょう。
「釜ゆでしらす」と「桜えびの天ぷら」は本当に美味しいですよ!
「たまご餅」を購入。(10個入 735円)
つるっとした上新粉のお餅の中にさっぱりした餡子が入っていて美味しい!!
そういえば先日会ったアメリカ人の男の子は餡子が大好きでした。餡子は英語でred sweet bean って言うんだって。
JR由比駅を過ぎると、街道はタイムスリップをしたかのような家並の中を歩きます。
ここは寺尾地区です。
小池邸を過ぎると、ななめ向かえに「あかりの博物館」があります。
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「あかりの博物館」はあかりに関するありとあらゆるものが展示されており、さらに実演・解説つきで楽しめます。
展示品が時々入れ替わるため、何回来ても楽しめる場所です。骨董ファンは見逃せませんよ!!
入館料 500円(おいしいコーヒーが付いてます)
11:30~12:50 11,835歩
あかりの博物館ではいろいろな説明を聞き、ちょっと長居をしてしまいました。
さぁ、これから薩埵峠を越えなくてはならないし・・・。
倉沢地区の家並みも昔のいい感じで残ってました。
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さっきの一里塚が江戸から39番目だったから、ここは40番目。
13:08 13,915歩
峠まで1.3km。 困ったことにお腹がすいてきたが店などあるはずがない。
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海側の高架の道路が東名高速道路。
山側の道路が国1。
海に迫っている山がこれから歩く薩埵峠。
こちら側からの写真はめずらしいかもね・・・。
薩埵峠の山頂に到着。箱根峠に比べるとあっという間に登ってしまったっていう感じ。
13:28 15,933歩
東海道一の景色と言われているが、今日はあいにく富士山が見えない。
現在はこの東海道の難所も車でここまで来ることができる。
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手前のオレンジ色は夏みかん。
小屋の前の木の白いフルーツは・・・由比の名産「枇杷(びわ)」に白い紙をかぶせてあるから。
夏みかんは安いが枇杷は高い。それだけ手間がかかっているからだね。
さぁ、興津宿に向かって下るとするか。
道はハイキングコースとしてきれいに整備されている。
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興津川を渡り、
いよいよ興津宿に入っていきます。
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旧国道1号線を進んでいくと、「身延山道」の道識、「髭題目の碑」と「常夜灯」がある。
この道を進むと、山梨県にある日蓮宗の総本山身延山へ通じる。
ここを入ったすぐのところに「堀池製餡所」があり、自家製餡子で作った「ずんどう焼」を売っている。安くておいしいけど今日はたまご餅を買ったからまたにしよう。
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14:40 22,522歩
あ~、お腹すいた~。 結局お昼を食べそこねてしまった。
今日はここで終わって、家に帰ってなにか食べるとするか・・・。
ついに興津!!写真も知っている場所!!!大興奮です!!!!
でも興津の「一里塚跡」知りませんでした・・・。
今度改めて探してみます。
やっぱり自分が知っている景色が出てくると何だかうれしい気持ちになります。
「あ、ここ知ってる!」「食べたことある!」って共感できるからなんでしょうね。
素朴な感想なんですが江尻宿から府中宿って、
他と比べて距離長そうですねぇ。
昔の人も大変だったのかな。でも平地だから大丈夫なのか・・・?
そのあたりも次のブログを楽しみにしています(^^
興津の一里塚は小川無線の向え、広瀬運送の横にあります。実は私も今まで気づきませんでした(笑)
いよいよ興津宿に入り興津のPRも兼ねていろいろと紹介したいのですが、自分的には
あまりに日常すぎてどこをどう紹介しようかと悩んでいるところです。
文章力も乏しいし、カメラマン(夫)もイマイチだし・・・。
今週は興津宿から府中宿まで14.6kmを歩く予定です。(たぶん楽勝!)
次週の府中宿から藤枝宿の20.1kmは大変かもね。
府中宿ではガロさんとこを訪ねる予定ですよ。
こんにちわぁ………ぁぁ…ぁ…ぁ………。
タイミングが合わず、お会いできなくって本当に残念です…。
ホント、残念でした。
でも忙しく働くってことはとってもいい事ですよ! 逆になんだかほっとしました。
17日(火)に府中宿まで行く予定なので、伝馬町に立ち寄りますね。