東海道ウォーク 興津宿~府中宿

月末の護国神社蚤の市で、お客様より 「東海道ウォークは清水で終わりなの?」とか「最近、歩いてないようだけど病気でもしたの?」とか言われてしまいました。

いやぁ、見ての通りいたって元気ですよ! 

骨董屋の方は相変わらずヒマな毎日ですが他の用事が忙しくって東海道ウォークのブログ更新をさぼってました。 実はもう金谷宿まで来てるんですよ。 

「野次喜多道中を楽しんで読んでますよ」といううれしい声に応えて頑張って書かないとね・・・。

5月17日(火)の興津宿~府中宿の様子です。

国道1号線、清水銀行興津支店の先に「興津宿東本陣跡」

実は我が家はこの近くなので今日は自宅からのスタートです。

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50mほど進むと、左手に興津宿脇本陣「水口屋」跡。

水口屋は昭和天皇もお泊りになった由緒ある高級旅館だったが、今は廃業して鈴与株式会社(清水エスパルスの親会社)の研修所となっている。

昔は裏手が海岸に面しており三保の松原と伊豆の山々が見えたが、現在は海が埋め立てられバイパス道路と清水港となってしまった。 水口屋ギャラリーがあり無料でコレクションを見せてくれる。

水口屋のななめ向え、山梨自転車屋の横に「興津宿西本陣跡」

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さらに5分ほど歩くと右手に「清見寺(せいけんじ)」

徳川家康が幼少時に今川家の人質として清見寺で過ごしていたそうだ。

古くは関所でもあり、すばらしいお庭も見ごたえがある。

血天井や五百羅漢、琉球王子の墓などとにかく見所満載! 拝観も可能なので興津宿に来たら必ず寄ってみてください!

少し進むと左手に「坐魚荘」。ここは西園寺公望氏の別荘です。当時の建物は愛知県の明治村へ移築され、現在ある坐魚荘は10年ほど前に再建されたもの。

大磯で見た西園寺公の別荘は洋館だったが、興津の別荘は日本家屋です。

興津には大磯同様明治の偉人の別荘が多くあったそうです。そういえばオールドノリタケの本に大倉一族の集合写真が載っていたが、それは現在、興津東海幼稚園となっている場所でした。。。

波多打川までが興津地区。 川を渡ると横砂地区に入ります。国道1号線と分かれて旧道の面影が残る道を進む。

この辺りはしらす漁業が盛んで、街道より1本南側の道(昔は海岸沿いの道)にはしらす屋さんがたくさんあり獲れたてのしらすを販売している。(おいしいよ!)

ふたたび国道1号線に合流。ぶつかるところに常夜灯がある。

国道1号線をひたすら歩く。

名残の1本松が見える。

時々食事に行く「榊屋」。 安くておいしいのでいつもお客さんがいっぱいで混み合ってます。 

私はいつも「ミックスフライ定食」を注文します。 でも今日は時間が早いから寄らないけどね。

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西久保車庫前で国道1号線と別れ、辻町の通りに入ります。

分岐点のところに「ほそいの松原」

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「ほそいの松原」の案内板。

写真の上でクリックすると拡大します。

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辻町の通りの「清江堂」菓子店の交差点を右に行くと当店「器や」があります。

そう、ここまでは毎日通ってる道なんです。

車だと10分でくるところ、徒歩では50分かかりました。

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さらに5、6分歩くと左手にJR清水駅。

清水駅前は現在再開発の工事中です。

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旧東海道をまっすぐ進むと、清水銀座商店街にぶつかります。

そう、この辺りが江尻宿の中心地です。

ただし、残念なことに当時の面影は全く残っていません。

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清水銀座商店街のタシロ薬局の裏手にある喫茶店「ラペ」で休憩としよう。

ラペのお姉さんは熱狂的なサッカーファンで、エスパルスの試合はもとより高校サッカーからワールドカップまで行っちゃう人。

久しぶりに会って元気をもらおうと思い寄ってみたら・・・残念ながらお休みでした。。。(トホホ)

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巴川に架かる河童橋

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「時代屋の女房」の作者、村松友視氏は高校の頃まで清水に住んでいたので清水の町を題材にした小説が数々ある。

たしか「巴川」という本もあったなぁなんて思いながら、夏目雅子になった気分で河童橋をさっそうと歩く。

渡りながら山の方を見たら・・・なんだか雲行きがあやしくなってきたぞ~。

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入江町の「いちろんさん」のお店。清水のいちろんさんは知ってますか?

本業は見てのとうり八百屋さんですが、代々清水の民藝品「いちろんさん」を作っています。

土人形を串に刺したもので、首人形や串天神があります。

当店に実物がいくつかありますので見てください。

これが「いちろんさん」の首人形

写真のものは一番大きいもので、なんと50種類の首人形です。

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ひたすら街道をまっすぐ進むと「追分羊かん」本店。

竹の皮に包まったむし羊羹で清水の名物です。

ここには久能山へ向かう道との分岐点という立派な道標があった。

そういえば久能山東照宮は今年国宝に認定されました。東照宮は塗り替えられてから見てないので、また行ってみようかな。

JR東海道線と静岡鉄道の追分踏切を渡り、さらに街道をひらすら進む。

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御門台交差点で南幹線と交わり、交差点近くの清水銀行草薙支店の前に「一里塚」跡を発見。

そういえば、ひとつ手前の江尻一里塚はいくら探しても見つからなかったが・・・。(どなたか知ってる人、教えて!!)

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さらに南幹線を歩くと、草薙駅手前に「草薙神社」の大鳥居。

日本武尊の伝説が残る草薙神社はここから1kmくらい登ったところにある。

9月には龍勢花火が見られる大祭が行われる。    (リュウセイハナビ、見たことありますか?)

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旧東海道は右手に草薙駅が見えたら、南幹線より1本南側の道となる。

この辺りは南幹線ができる前は茶畑だったが、今は県立大学や県立美術館が近くにあり人気の住宅地となっている。

また、古くから造園業や植木屋さんの多いところ。

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街道沿いには食事処がないので、南幹線へ出て「そば処 錨(いかり)」へ入る。

ここも時々来るお店です。

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ランチメニューの「カツ丼とそばのセット」と「親子丼とそばのセット」を注文。

そして、ビール2本と。 

歩きだからビールも飲める(^0^)

もちろんお味は☆☆☆ですヨ!!

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満腹になって外に出ると、ポツポツと雨が降っていた。

ふたたび旧東海道に戻り府中宿を目指して歩く。

静岡鉄道運動場前駅を過ぎ、ここからが地元民にとっても結構難しい道順となる。

というのは、街道がJR東海道線で分断されているのです。

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ガイドブックによると、ここからJRを行ったり来たりと3回跨ぎます。

まずは狭いトンネルの北村地下道。 出入口あたりは車1台しか通れないのに結構車もバイクも入ってくる。

ぶつからないようにクラクションを響かせながら入ってくる! お~~、怖っ!

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北村地下道を出て、階段を昇り、線路脇の道を進む。

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国道1号線に出たら、少し国1を歩き、長沼交差点から静岡鉄道と平行している北側の道に入る。

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静岡鉄道向こう側にはバンダイの工場。

そういえば先日行われた「プラモ博」も相当盛り上がっていたようだ。

静岡はプラモデルの聖地だからね!

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そして、毎月蚤の市が開催される「静岡護国神社」

プラモ博に比べると、蚤の市はこのところ天候にも恵まれず盛り上がってないなぁ・・・。

(もしかして盛り上がっていないのは当店だけ???)

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静岡護国神社を過ぎると国道1号線に交わる。

旧東海道の元道はまっすぐ延びていたらしいが、やはりここもJRで分断されてまっすぐ進めないのでしばし国1を柚木駅とあたりまで進み、小鹿通りに抜ける地下道を通ってJRを越える。

雨足がひどくなってきた・・・。

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線路の南側、曲金の商店街を歩いていると・・・。

雷・稲妻、そしてバケツをひっくりかえしたような雨。。。

最後にくぐり抜ける曲金の線路下でしばし雨宿り。

国道1号線の春日1丁目の信号を渡ると伝馬町通りとなり、ようやく駿府城下に入る。

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伝馬町通りはどことなく昔の雰囲気が感じられる町並みだが、とにかくひどい雷雨で写真を撮ってる場合じゃない。

おっと、夫がサラリーマン時代に通っていたビルが消えていて、マンション建設工事をやっていた。

なんとなく寂しい・・・。

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ずぶ濡れ状態でJクラフトへ。府中宿までたどり着いたので今日のところはここで終わりにしよう。

Jクラフトで温かいお茶をいただき、そしてずっとずっと会いたかった興津町娘(私の同級生の娘)にようやく会えました。お母さんによく似ていてとっても器量よしの子でした!!

「Chiちゃん、こんないいお嬢さんを持って幸せだね!」 羨ましいなぁ!

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今日は雷雨の中、歩数等を記録していたメモを途中で失くしてしまいました。 

興津宿→江尻宿→府中宿 14.6kmを完歩。

清水・静岡は毎日過ごしている町のため、あまりに日常すぎてさらっと歩ききってしまいました。

町が発展した分だけ昔の面影が消え失せており、ちょっぴり淋しい思いを懐きながら・・・。

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東海道ウォーク 興津宿~府中宿 への2件のコメント

  1. J大石(興津宿町娘?) より:

    東海道中ブログ楽しみに待ってました。
    当日はひどい天候の中でしたが完歩お疲れ様です(^^)
    そしてようやくお会いすることができました♪
    母&弟に報告しましたよ~!
    興津スポーツの位置の話等も、あの日母と話しました。
     
    もう金谷まで歩いていたんですね!
    個人的に気になっているのは静岡市から西へ向かう時の山越え(?)です。
    また楽しみに拝見させていただきます★

  2. 器や より:

    ホント、ようやくお会いできましたね。
    すらっと背が高く、お母さんより断然美人!!(Chiちゃん、ゴメンナサイ)

    興津・江尻・府中は地元なのでもっともっと観光セールスをすべきなんでしょうが、あまりに普段すぎて驚きが少なかったこと、そして筆者の文章力の無さでこの程度になってしまいました。
    次は宇津の谷峠越えが出てきますのでお楽しみにね!

    弟Y君にもよろしく!(最近、勝てないね・・・)