歴史をともすノリタケの電笠

静岡市清水区由比寺尾の 「由比宿東海道あかりの博物館」 で、戦時中に作られたノリタケの磁器製電笠を紹介する展示会が開かれています。

戦時中、戦艦や戦車の製造の為、鉄が不足し琺瑯(ホーロー)で作られていた工場用電笠も軍に供出し、代替品として磁器メーカーであったノリタケが磁器製電笠を昭和13年に製造を初めました。

どおせ作るならと思ったかどうかは分かりませんが、同時に家庭用の電笠の製造も始めました。

家庭用電笠は、ノリタケの洋食器同様非常に完成度の高い物でした。

絵付けも手書きで美術品級の物もあります。

昭和18年になると一段と戦争が激しくなりノリタケ自体の製産量も低下して行き、売れ行きの悪い電笠の生産はこの年に中止されました。

その後ノリタケの電笠は現在に至るまで製造はされていません。

ノリタケの120年の歴史のなかで電笠の製造はこの5年間しかありません。また、主力商品ではなかったので生産量も非常に少なかったと思われます。

「由比宿東海道あかりの博物館」では、40種60点のノリタケ電笠が展示されています。

この期間中、館長のご配慮により 当店のオールドノリタケを20点ほど展示しております。この機会にぜひご覧ください。

入館料、開館時間など問い合わせは 「由比宿東海道あかりの博物館」 電話054(375)6824へお願いいたします。

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